真願寺は
創建450年の歴史があり、
草津宿の近くに
高貴な身分の尼僧様が住まいとしたことが
始まりの小さなお寺です。
当初は浄土宗西山派でしたが、
江戸時代半ば頃より
浄土宗鎮西派となり男僧の住職となっており、
現在第十六世を数えます。
御本尊は室町期の阿弥陀如来立像、
江戸期の観音・勢至を脇侍に従え、
同じく江戸期の善導・法然の両大師と共に
大きな厨子に祀られています。
本堂右脇壇には、
善光寺如来と西国三十三観音が祀られています。
こちらは江戸期の終わり頃、
真願寺に観音講で集った人々が
先祖供養のために寄進した御仏像です。
真願寺の寿老人様は、
今の住職が真願寺に入ってすぐに、
ある人からお寺へと奉納された御仏像で、
そのにこやかさが
拝む人みんなを笑顔に変えてくれます。
寿老人様より少し小柄な福禄寿様も、
御縁で奉納されました。
真願寺では、
それぞれ
阿弥陀如来様の寿と光を象徴するとし、
拝む人に幸せを授ける仏様として
お祀りしています。