◆御忌法要（法然上人ご命日の法要）
五月第二土曜日
午後二時より
私たちに
お念仏のみ教えをお開きくださりました
法然上人のご命日の法要を
「御忌(ぎょき)」
と申します。
法然上人には、
すぐれた徳が五つあるといわれます。
一、諸宗通達(しょしゅうつうだつ)の徳
（あらゆる仏教宗派の教えに
通じておられたすぐれた智慧）
二、本願興行(ほんがんこうぎょう)の徳
（阿弥陀仏様の万人救済の本願を、
勝手な解釈でゆがめることなく
人々に弘められた貴さ）
三、専修正行(せんじゅしょうぎょう)の徳
（他の修行をさしおいて、
念仏だけに
真正面に取り組まれた偉大さ）
四、決定往生(けつじょうおうじょう)の徳
（極楽へ生まれることが
既に決まっておられたすばらしさ）
五、滅後利物(めつごりもつ)の徳
（亡くなってからも
皆を導き続けるご功徳）
法然上人のお蔭で、
私たちは難しい修行ができなくても、
凡夫のままで
阿弥陀仏様に救われる道
が開かれたのです。
あまりにも素晴らしいお方である法然上人が、
まったく奢ることなく愚かな身となって、
ひたすらにお念仏に生きる姿
をお示しくださったのです。
人の世の苦しみ悲しみすべてを飲み込んで、
ただただお念仏にすがり生きる尊さ――
真願寺では毎年、
浄土宗の元祖であられる法然上人の
「御忌」
を粛々と勤修いたします。
法要後には、
素晴らしい説教師による法話もお聞きいただけます。